開催日時 2008年11月12日
場所 ベルサール九段(東京都千代田区九段北)
セミナー概要 [スピーチの要旨] 個人データ保護や情報セキュリティのためのマネジメントシステムは,保護の主体である組織が存在しており,かつ,それが健全に維持されていることを前提にしている。企業の内部統制でも同じである。仮に特定の企業等が経営危機に陥ったような場合でも,その企業を吸収・合併する企業が存在する限り,経営危機に陥った企業の情報資産は保全され,吸収する側の企業に移転され,健全に保護されることができる。ところが,世界経済の破綻による経営悪化から大規模かつ広範囲な企業倒産や経営破綻が広がりつつある。このような状況下では,従来のマネジメントシステムのサイクルは突然停止し空中分解してしまうのであり,全く機能しない。その結果,すべての情報資産とプライバシーは,全く保護されていないのと同じような状態に置かれていることになる。そして,個人データ保護法や情報セキュリティ法は,このような状況の発生を想定したものではなく,ほぼ無力である。世界レベルで何らかの対応が検討されなければならない。